売れないピアニストこそフリーター経験を

ピアニストもフリーターを経験すべき

たとえ音大を卒業したからといって、誰もがプロのピアニストになれるわけではありません。音楽大学を出ても、ピアニストとして食っていくには相当の努力が必要であり、もちろん売れないときもあるのです。ただ、売れないときこそ、ピアニストはフリーターをするべきです。フリーターなんてやってられないと思うかもしれませんが、そんなことは全くありません。フリーター経験はピアニストにとって良い経験になるのです。

いつまでも親のすねかじりをしない

ピアニストを目指す人は金持ちの家系が多いです。レッスンで毎月何十万もつぎ込む人がいるほどです。そのような裕福な家庭なので、親のすねをかじって生活できることもあるのです。だから、あえてフリーターなんて泥くさいことを嫌い、大好きなピアノばかりに集中する、食えないピアニストがなんと多いことか。ただ、いつまでも親のすねかじりをしている音色は所詮その音色です。つまり、苦労した音が出せない。表情に表れてこないのです。だから、テクニックだけの上部だけの当たり障りない演奏となる。

本当の才能は自分で掴みとる

本当の才能とは自分の力で掴みとるものです。親の金をいつまでもあてにしているようでは、所詮は趣味程度のピアニストになってしまうでしょう。そうではなく、貧乏してでもピアニストを続ける覚悟があるかどうかです。自分の汗水垂らして稼いだ金で泥臭く貧乏でも鍵盤を打ち続ける覚悟があるかどうかです。その先に、美しい泥臭いかっこいい音色が出てくることでしょう。

フリーターもピアニストにとって勉強になる

フリーターは無駄な時間ではありません。たとえ力仕事でも体力がつきます。また、仕事に対して工夫する力が生まれます。ピアニストは個人プレーなので、組織でどのように振舞うかを学ぶことができます。いつまでも、鍵盤と向かうのではなく、外の人生を見て、外はどう動いているのかを感じることで、自分の音楽の世界が広がっていくのです。鍵盤のみの、親の金で生きている人生はそれまでの世界でしかありません。なんでもいいので、アルバイトしてみましょう。自分の世界観を変えるきっかけになるかもしれません。いつまでも、過保護に守られた味気ない温室野菜でいるのはやめましょう。

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