今の弁護士の仕事がきつい、仕事を辞めたい、と思う方は少なくありません。弁護士が転職で成功させるにはどうすれば良いのか、詳しく見ていきましょう。
目次
苦労してなった弁護士だけど仕事を辞めたい
高い年収で有名なのが弁護士の仕事ですが、実は弁護士になっても、弁護士の仕事を辞めたいと思い、辞める人は意外と多いのです。
なぜ、そのようなことが起きているのか考えてみます。
大変な思いをして弁護士になっても、実は弁護士の仕事をやめる人は少なくないのです。
弁護士の仕事は多様で激務
弁護士は、税理士や行政書士や弁理士と違い、すべての業務が行えます。つまり、法律にかかる業務ならなんでも担当できるがゆえに、交通事故、離婚、相続、刑事、企業など、扱う法律問題も多様なのです。だから、一人の弁護士が請け負う案件はかなり多く、どうしても弁護士一人への負担が大きくなります。
勤務先の法律事務所によっても、扱う案件に違いがあります。債務整理をメインに行う法律事務所もあれば、交通事故の案件をメインに行う法律事務所もあります。働く法律事務所によって、扱う案件が違うので、本人の意思に反して、案件処理をしなければいけないこともあるのです。ですから、弁護士として働く場合は、どのような案件をメインに扱っている法律事務所なのかをよく見定めなければいけません。
弁護士の年収は高いが、多くの時間を犠牲にする
確かに、弁護士の年収は良いので、軽く一千万は超えることもあるでしょう。ただし、その分激務なのが弁護士の仕事です。特に刑事事件を扱うと土日も担当することがありますし、案件を抱えると訴訟手続きをしたり、裁判所や警察署に行かないといけないこともあるでしょう。忙しい弁護士は移動も多く、日中は出廷などあり、事務所に戻ってきた後に、事務作業で深夜まで及ぶことがあります。当然そのような過労状態なので、限界まで働き、倒れる弁護士もいるのが現状です。昨今では様々な日常トラブルがあり、今後も訴訟を含めたトラブルは多くなるので、弁護士の需要は絶えず、稼げるでしょうが、多くの時間を犠牲にしないといけないのです。
また、年収は法律事務所によっても違いがあります。4大法律事務所のパートナー契約の場合は、それこそ高い年収が見込めるでしょうが、そうではない、普通の法律事務所で働く弁護士の場合は、たとえ多くの案件を扱ってもそれほど、年収が高くなく、それでいてハードな仕事を強いられることもあるのです。
弁護士同士の派閥もある
また、弁護士同士で派閥もあります。特に大きな法律事務所だと、弁護士同士でドロドロした派閥争いもあるのです。特に弁護士はすぐに独立する人も多いですし、意見の相違などもあり、同じ事務所内での争いは裏で起きていたりするものなのです。法律事務所ではノルマ制が取られているところも少なくなく、案件獲得数により年収も決まっていきます。年収は年俸制で、案件獲得数により毎年年収が違うので、事業部ごと、支部ごとで、案件をあの手この手で獲得していこうと、躍起になっているのです。
そのような状況下では、当然支部ごとで考えの違いが生まれるでしょうし、広告費など必要経費をどのように分けて負担するかでも、争いが生じるわけです。特に弁護士同士の争いとなると、理詰めで責められうので、立ちが悪いです。一度関係が悪化すると、とことんまで泥沼化することもあるでしょう。そのような人間関係に疲れきってしまう弁護士が辞めたいと思うのも無理はありません。
弁護士業界にもセクハラはある
残念ながら、法律事務所にもセクハラ問題はあります。特に若い女性弁護士の場合は、上司である男性弁護士からセクハラを受けることもあるのです。相手が上司や責任者である場合は、それを阻止することができず、また相手も弁護士であるがゆえに、なかなか表立って言うことができずに、精神的な苦痛に遭い退職してしまう女性弁護士もいます。特に弁護士業界は訴訟慣れしているでしょうし。若手の場合は逆らえないのではないかと感じ、耐えきれずに仕事を辞めてしまう女性弁護士も実は少なくないのです。
弁護士資格にお金がかかる
弁護士は活動地域の弁護士会に所属する必要があるわけですが、登録費用が年間百万円近くかかります。税理士や会計士などに比べても、弁護士会費はあまりにも高いのです。この費用を弁護士事務所持ちで負担してもらえればよいのですが、すべての弁護士事務所がそうではなく、個人で負担しなくてはいけない弁護士事務所もあります。
まだ、仕事もそれほどない若手弁護士の場合、年会費だけで年間100万円近くかかるのは、結構な経済的負担になってしまうのです。このような会費の高さが、見習い弁護士や仕事が少ない弁護士たちを苦しめて、資格だけ取得し、弁護士の仕事を諦めてしまう人も少なくないのです。
無理な難題を押し付けるクライアント・悪質な相手弁護士
また、弁護士は様々なクライアントを相手にしないといけません。時には大した仕事にもならないような案件を取り扱うこともあるでしょう。また、時間を問わず連絡してくるクライアントもいて、自分の貴重な時間を取られてしまうこともあります。やはり、法律トラブルに遭うクライアントなので、普通ではない人も多く、常識が通用しない人を相手にして疲れてしまうことも多々あるのです。
また、交渉相手にも弁護士がついている場合は、熾烈な交渉を強いられることもあるでしょう。こちらは、少しでもクライアントに有利となる結果に持っていかなければいけないので、かなりの労力を伴います。
体力的にも精神的にもやられる弁護士業界
このように、体力も精神力も奪われるのが弁護士の仕事です。特に若い弁護士は社会人経験を積まずに、弁護士資格の勉強だけをして弁護士になっている人も少なくないので、あまりの現実とのギャップに弁護士を辞めてしまう人も多いのです。弁護士はなるのも大変ですが、弁護士になった後はもっと大変な業界です。
一度、弁護士の仕事をやめると、二度と弁護士業界で働かない元弁護士も結構多いのです。もう、ストレスに苛まれたり、体を壊すような仕事をしたくないと感じて、弁護士業界から離れていきます。また、弁護士業界は狭いので、いつ以前働いた先の弁護士に出くわすかわからないので、その恐怖もあり、弁護士業界から離れてしまう人もいるのです。
しかし、中には、違う法律事務所に転職して成功したり、独立して成功する弁護士もいるのは確かです。
過去の努力は無駄にならない
仮に、今弁護士をやめたとして、これまでのことが、無駄になるわけではありません。
超難関試験を突破したあなたの努力、経験は、輝かしいものです。
たとえ、弁護士の仕事を離れても、あなたの人生、築き上げたキャリアが、失われるものではありません。
これまでに、あなたは大変貴重な経験、努力をしてきた。
それは、あなたにとって大きな財産です。
また、もう一度別の場所で、弁護士として生きる方法もあります。
すでにあなたには相当な知識とスキルを身につけていることを、どうか忘れないでください。
ライターとして稼ぐ弁護士も多い
実は弁護士を辞めて、ライター業で生活する元弁護士が多いです。やはり、これまで多くの文献を読んできている人たちなので、ライター業でも文章力で発揮できるのです。
弁護士は当然、法律関係の知識が豊富ですし、法律関連の記事の需要は多くあるので、元弁護士・弁護士を経験した人は、ライター業でお金を稼ぐことができるのです。
法律分野のライティングだと、一文字2円以上で売れることは普通にあり、毎日コツコツライティングすれば、そこそこの収入になります。
元弁護士がライター業の仕事を得るならば、ランサーズというサイトがオススメです。
このサイトには、ライター業でお金を稼ぐ元弁護士がいて、弁護士がちょくちょくライターで活躍しているのがわかります。
少額資金で稼げるFXもおすすめ!
ちなみに、投資ならば、少額資金でも稼げるFXがおすすめです。
FXならば、レバレッジがあるため、とりあえず少額で始めることができます。
また、少額資金でも、ある程度の金額でトレードすることができるので、十分稼ぐチャンスはあるのです。
今のうちから、コツコツトレードを続けていけば、将来的には、かなりの金額を稼げている可能性もあります。
弁護士資格は他の分野でも活かせられる – 転職もしやすい
弁護士資格を持っていると他の分野で仕事ができます。
企業専属の弁護士として活躍することも可能です。
なので、弁護士事務所を辞めて、他の仕事につくのもアリでしょう。
また、法律事務所は当然他にもあります。
法律事務所によっては、扱う案件も違ってきます。
また、そこで働く弁護士も様々なタイプがいるでしょうし、今の職場が合わないと感じているならば、他の事務所も見てみるべきでしょう。
資格さえあれば、転職をそれほど難しくないはずです。
事務所を変えれば、結構労働環境が変わることもあります。
弁護士業界は離職率も高く(1ヶ月単位でやめていくのも珍しくない)、転職も多い業界です。
転職をしたからといって、マイナスに働くことはあまりないのではと思います。
むしろ、様々な事務所で、色々な案件を経験することは、自身のスキル向上のためにもプラスに働くことがあるでしょう。
弁護士も人間ですので、合う上司合わない上司がいるはずです。
一緒に働きたくない人間が職場にいるのであれば、思い切って転職するのも良いでしょう。
もし、弁護士・法務担当者が転職するならば、「弁護士ドットコムキャリア」を検討するのも良いでしょう。
弁護士・法務担当者のための転職支援・人材紹介サービスになります。
登録.利用料はもちろん無料で、弁護士ドットコムには多くの法律事務所が関わっていて、またノウハウもあるので、転職しやすいはずです。
もし、転職を考えている弁護士は、「弁護士ドットコムキャリア」をチェックしてみると良いでしょう。