借金を背負ってまで結婚すべきではない

借金は人生を大きく狂わせます。どんなに好きな相手でも、借金やお金に関わる問題に発展すると、関係が崩壊します。それは家族でもそうです。まさに、お金の切れ目は縁の切れ目なのです。

好きだけでは結婚生活は送れない

どんなに相手のことを好きだろうと、お金がなければ一緒に生活することはできません。ましてや借金がある相手を好きになり、結婚しても生活が苦しくなるだけです。好きという感情は変わる場合があります。しかし、生きて行く上でお金が必要になることは、変わりありません。

感情は揺れ動くものなので、結婚生活を長く続けるうちに、好きという感情が薄れていくことがあります。これは、結婚すればわかることです。多くの夫婦が、好きというよりも、協同生活者としても見ていることでしょう。結婚当初は好きだったかもしれません。

しかし、相手の嫌な部分も見えてしまい、好きだけでは結婚生活は続けていけないのです。

借金を抱える相手と暮らすのは悲惨

当然、好きという感情も結婚生活の中で薄れていくなかで、借金を持つ相手と生活を続けることはとても悲惨なことです。借金が膨らめば膨らむほど、生活は苦しくなります。利息は増え、延滞すれば延滞料金も積みかさなり、いくら働いても、金銭面による精神的なストレスは絶えません。

また、これまで頑張って貯めた自身の貯金を切り崩すことにもなりかねません。相手の借金のせいで、自分の貯金が減ってしまう可能性があります。また、親にも迷惑かけるかもしれません。自分たちでは払いきれず、親にも借金するケースはあります。

一人の借金が、周りの人にも影響を及ぼし、迷惑を掛ける可能性があるのです。

浪費グセ・ギャンブル依存症はなかなか治らない

もし、結婚相手が、ものを買いたがる浪費グセがあったり、ギャンブル依存症であったりする場合、そのような性格を治すのは、ほぼ不可能と思った方が良いでしょう。治すにも相当な労力を伴います。人は他人の性格や考え方を治すことはできないのです。それならば、自分の考えを治した方がよっぽど楽です。

好きで付き合っていても、借金グセがある相手といると、大きな犠牲を払うことになります。自分のお金を使わなくてはいけず、相当苦労することもあるでしょう。間違っても、相手の考えを正そうと思わないことです。それは相当大変なことであり、不可能に近いです。自分で気づくしか方法はないのです。

借金漬けの相手からは慰謝料が取れない

借金をしている相手からは、慰謝料が取れない可能性が高いです。日本の法律というのは、慰謝料を請求しても、相手がお金を持っていないと、お金を得ることができないのです。財産もない、借金ばかりの相手に離婚慰謝料を請求したところで、取れるお金はありません。ですから、借金ばかりする相手から慰謝料など望めないと思った方が良いです。

なので、借金する相手と一緒になっても、自分の財産が失われる可能性があり、離婚しても慰謝料が取れず、自分が損するだけなのです。

借金している相手と結婚するなら地獄に行く覚悟をしよう

借金をしている相手と結婚するならば、相当苦しい生活を強いられると思うので、地獄に行くような覚悟をすることです。華やかな結婚生活は期待できません。苦しいことの連続が待っていることでしょう。また、そのような結婚を親が賛成してくれる可能性は限りなく少ないです。勘当覚悟で結婚する必要があるかもしれません。それくらい険しい道が待っています。

結婚生活で相手の借金が発覚したら

もし、結婚してから相手の借金が発覚した場合は、全力で返済することです。いますぐ借金をやめさせる。また、なんで借金したのか、問いただしましょう。夫婦によっては、相手の財政面に関心がない人もいるでしょうが、夫婦である以上、共有財産になるのです。離婚した場合も一人だけの財産ではなく、共有財産として財産分与されます。

たとえ一人で稼いでいたとしても、配偶者が家事など協力してくれているからであって、日本の法律では片方だけの財産とは見なさないのです。ですから、相手の財産は、お互いの財産でもあるため、財産や借金に関心を寄せるべきなのです。

返済プランを真剣に考える

失ったお金は帰ってきません。借りたお金はきちんと返すことです。そして、無駄な支出や借金をやめること。もし、夫婦のどちらかが借金した場合は、夫婦でよく話し合い返済方法を考えることです。本来であれば、借金をする前に夫婦で話し合うべきですが、それができなかった場合は、将来に向けて話し合うこと。

最悪の場合は離婚することになるかもしれませんが、今こそ夫婦でどうすべきか、よく考えることです。

子供のことも考える

また、子供がいる場合は、子供のことも考えないといけません。大切な育児や教育についても考える必要があります。自分たちが起こした問題なので、なるべく子供に迷惑をかけないことを最優先にすべきです。悪いのは自分たちなので、子供のことを第一優先に考えましょう。子供は勘が良いので家族の状況を察知しています。なるべく子供に害な無い道を選択すべきです。

最終手段は債務整理や自己破産

もし、かなりの借金で返済できないくらい膨らんでいる場合は、債務整理や自己破産を検討すべきです。全てチャラにして一からスタートすること。人生はいくらでもやり直しがきくので、再スタートを図ることです。ただ、これらの手続きをすると、数年先は簡単にローンなど組めなくなるため、決断は慎重にすることです。

けれども、命より大切なものはありません。命を絶とうとするほど、非常に苦しい状況の場合は、債務整理や自己破産することも決して間違いではないでしょう。債務整理などについては、下記でオススメな法律事務所をご紹介しています。

お金のことは本当に気をつけること

どんなに仲良い夫婦でも、お金のことで簡単に関係が崩壊します。そのような家庭をいくつも見てきました。所詮、この世の中はお金で成り立っている部分が多く、お金の問題で簡単に関係が崩れるのです。お金を超えた関係を築ける人なんて、かなり少ないでしょう。ほとんどの人は、お金が失われれば、関係が失われるものです。

ですから、借金やお金のことについては、かなり慎重になるべきです。でないと、非常に悲惨な人生を送ることになります。そうならないためには、結婚生活に於いて、借金やお金のことには敏感になりましょう。