もし夫の借金が発覚したら、奥さんはどのように行動すれば良いのか、その対処方法について考えていきましょう。

ある日突然、夫の借金が発覚した

借金・キャッシング - 夫の借金

たとえ夫婦であっても、借金を隠している夫は少なくありません。やましいことがあるのか、こそこそ借金をします。借金する理由はいろいろあります。ギャンブルをしていたり、影でキャバクラや風俗通いをしていたり、もしくはFXや株式投資で多額の借金をしてしまうケースもあるでしょう。

夫が隠れて借金していて、それを知ってしまった時のショックは相当大きなものでしょう。特に妻は借金をしていないのに、夫が多額の借金を隠れてしていた場合は、裏切られたような気持ちにもなります。夫が借金をした場合に、妻は下記のように対応していきましょう。

借金の理由と徹底的に問いただす

借金・キャッシング - 旦那の借金理由

まずは、旦那の借金理由を徹底的に問いただすことです。なぜ借金をしたのか、どこの金融会社にいつからいくら借金をしていたのか、徹底的に追及します。夫の借金を知って、黙ったままでいると、さらに借金を重ねてしまうだけです。

借金をしてしまう人は、複数の金融会社から借金をする多重債務者である可能性が高いです。多重債務者は借金を借金で返済しようとします。そうすると、どんどん借金が膨らんでいってしまいます。放っておいても借金は膨らんでいくだけなので、厳しく追及して原因解明しないといけません。

勝手に連帯保証人になっていないか確認する

借金・キャッシング

ひどい旦那の場合は、勝手に妻を連帯保証人にしている可能性もあります。連帯保証人にされたら、自分を借金返済を行わなければいけません。夫が勝手に妻を連帯保証人にして借金していないか、確認しましょう。

貯金を守れ!貯金を崩すな

借金・キャッシング

夫の借金が発覚すると、すぐに借金地獄から逃れたく、自らの貯金を崩すことを考えるかもしれませんが、これはまだ早く決断しない方がいいです。それをすると、夫が甘えてさらに借金する可能性が高いです。ですから、夫が作った借金は、夫が必死に働いて返済させるべきなのです。むやみに助けることだけが家族ではありません。時には見守ること、手を離すことも必要なのです。

借金については両親に報告すること

借金・キャッシング

借金についてはなるべく内緒にしていたいことかもしれませんが、両親にも報告することです。夫は借金していることの重大さをわかっていないかもしれません。夫の両親にも、夫が借金していることを報告して、ことの重大さを夫に伝えましょう。みんなを巻き込んで、借金していることの重みを、夫本人に理解してもらうのです。

夫婦二人で解決しようとしても、夫が聞く耳を持たなければ、話になりません。ですから、夫の両親や自分の両親も巻き込んで、借金について真剣に向き合う姿勢を取ることが大切なのです。両親への報告は辛いでしょうが、なるべく早く報告すべきです。

誰かに相談できることで、精神的にも楽になるはずです。

両親に借金の肩代わりをさせない

借金・キャッシング

ただし、親に借金の肩代わりをさせないことです。親は親で自分たちの老後を生きるのに精一杯なのです。そんなときに借金のことを言われても、何もできず、親の寿命を縮ませてしまうだけです。借金の報告をするだけでも親は十分心配しているでしょう。これ以上、親には迷惑をかけないことです。

借金をした張本人が、借金を返済しなければいけません。親に助けを求めていては、いつまでも借金と真に立ち向かうことができないのです。借金していることは、親に報告すべきですが、親の力は借りずに自分たちでなんとかするようにしましょう。

取り立てや催促の電話が自宅に鳴り響く

借金・キャッシング

借金返済が遅れると、延滞料がさらにつき、また取り立ての連絡が自宅に届くこともあります。また自宅だけでなく、夫の勤務先にも取り立てや催促の連絡が入ることが考えられます。そのような状況下では、電話が鳴り響く音ですら恐怖を感じて、精神的にも不安定な毎日を送ることになるのです。借金が膨らむと、かなりのストレスを感じて、精神的な負担を感じる日々が続きます。

離婚することを視野に入れる

借金・キャッシング

もし、借金をしている夫が改心する気持ちがなかったり、さらに借金をしたり、暴力を振るうなどの場合は、真剣に離婚を考えることです。このような行為は離婚理由になります。いつまでも一緒に苦しむ必要はないのです。また、不正に連帯保証人にされていたら、違法行為ですし法律問題にも発展するでしょう。

本当に夫と寄り添い生活していくのか、真剣に考えないといけません。慰謝料や養育費を請求するならば、離婚問題に詳しい弁護士などに相談した方が良いでしょう。一緒にいて、これ以上ボロボロになるよりも、離婚を選んだ方が良いかもしれません。

借金は減額・帳消しにできる場合もある

借金・キャッシング

ただし、膨れ上がった借金は、債務整理を行うことで減額や帳消しにすることができます。「これ以上借金返済をすることができない」と思ったとしても、諦めるべきではありません。借金は減額や帳消しにできる可能性があるのです。

債務整理は、任意整理・個人再生・自己破産があります。それぞれに特徴があり、債務整理を行うことで、借金の大幅な減額や帳消しができるのです。ですから、夫の借金に苦しんでいる奥さんは、債務整理を検討してみると良いでしょう。

債務整理の手続きをすると取り立てがストップする

借金・キャッシング

また、債務整理の手続きを行うことで、取り立てをストップさせることができます。債務整理の依頼を受けた弁護士が、「受任通知」を各金融会社に送ることで、一切の取り立てをストップさせることができるのです。これまで、取り立てや催促に困っていた方こそ、債務整理の手続きを行うことで、取り立てをストップさせられるので、精神的にかなり楽になります。

さらに、債務整理の手続きを行い、和解するまで借金返済もストップさせることができます。利息の支払いだけでも借金返済に苦しめられていた方は、債務整理で借金の見直しを図ると良いでしょう。

債務整理を行うと長期間借入ができなくなる

借金・キャッシング

このように債務整理を行えば、夫の借金が大幅に減額もしくは帳消しされる可能性が高いですが、債務整理をすることで、5~10年ほどはクレジットカードを含む借入ができなくなってしまうのです。借金を大幅に見直しできる反面、長期間は借入ができなくなってしまうので注意しましょう。

ただし、借入ができないのは、債務整理を行う夫、張本人だけです。配偶者である妻は問題なく、夫が債務整理を行っても借入することができます。

住宅ローンは妻が組みやすい

借金・キャッシング

なので、住宅ローンも債務整理を夫が行った場合は、夫は長期の間、住宅ローンを組むことができません。ただし、この場合でも、妻が定期収入を得ていて、審査が通れば、住宅ローンを組める可能性が高いです。夫がローンや借入をできない代わりに、妻名義で借入を行う方法もあるでしょう。

夫に借金があっても打開策はある

借金・キャッシング

以上のように、旦那・夫に借金があった場合の妻の対応方法についてお伝えしてきました。突然、夫に借金が発覚すると、裏切られたような気持ちになり、相当なショックを感じることでしょう。しかし、借金があっても、やり直す方法はあるのです。

夫に改心する気持ちがあるのか、今後は二人で生活していく気持ちがあるのか、よく確かめることです。夫に反省の気持ちがあり、一緒に生活していきたいと考えているならば、債務整理なども視野に入れて借金の見直しを図るのも良いでしょう。夫に改心の気持ちがなければ離婚という選択肢もあります。

いずれにしても、夫の財産は夫婦の財産でもあるので、夫婦の将来について真剣に考えるべきなのです。もし債務整理を検討するならば、下記で紹介している法律事務所がオススメです。夫とよく話合い、どうするかよく検討してみましょう。これは、今後の人生を大きく左右する問題なので、慎重に、そして真剣に向かい合うことが何よりも大切なことです。