これからFXを始めたいひとは、「一体、資金はいくらあれば、FXができるのか」疑問に思うひともいるでしょう。
そこで今回は、FXを始めるために必要な資金についてお話ししたいと思います。
FXを始めるには、資金はいくら必要なのか
「FXをしたいけれども、あまり大金をかけたくない」「できれば、少ないお金でFXを始めたい」というひともいると思います。
心配いりません。
FXは少額からでも始められる投資です。
FXは、トレードする通貨ペアや枚数によって、必要な資金額も違ってきます。
小さく取引するのであれば、それほど多くの資金は必要ないのです。
FXとは何か?
そもそも、FXについて知っていますか?
FXの正式な名称は「外国為替証拠金取引」になります。
つまり、英語でForeign Exchangeを言い、これを略してFXというのですね。
FXでは、通貨間の差益を狙う投資です。例えば、1ドル100円のときに、ドルを買っていたとします。
そのあと、1ドル120円になったら、ドルを売れば20円の利益になります。
ドルを買った金額が大きければ、利益も大きくなりますね。
このように、FXでは、通貨間の動きで利益を得ていくのです。
売りから入って稼ぐこともできる
また、FXは売りから入って稼ぐこともできます。
現物取引ではないので、高く売り安く買うことで、利益を得ることができます。
FXならば、買いエントリーだけではなく、売りエントリーからでもお金を稼ぐことができるのです。
投資金を用意する前に必要証拠金を知っておく
FXでは取引をするときに証拠金が必要になることを知っておいた方が良いでしょう。
この必要証拠金は、取引する通貨やレバレッジによっても違います。
例えば、1ドル114円でレバレッジ25倍、通貨枚数1万枚で取引する場合、必要証拠金は約5万円ほどかかります。
このように、取引する通貨や、レバレッジ、通貨枚数により、証拠金が必要になるのです。
なので、FX投資をするときは、必要証拠金のお金も用意しないといけません。
10万円もっていたからといって、10万円すべて取引金額に回せるわけではないのです。
投資するためには、保険のような証拠金が必要になるのです。
有効証拠金とは何か?
FXには有効証拠金という言葉があります。
取引をするためには、証拠金(残高)が必要なわけですが、証拠金は取引による損益で金額が変わってくるはずです。
たとえば、10万円の証拠金を持っていても、為替差損益で2万円マイナスならば、有効証拠金は8万円になります。
つまり、有効証拠金の式は下記のようになります。
有効証拠金 = 取引証拠金 ± 為替差損益
有効証拠金は、取引証拠金に為替差損益をプラスorマイナスした残りの残高になるのです。
この有効証拠金から必要証拠金を確保しないといけないため、取引証拠金(残高)には為替差損益でマイナスになる分も見越して少し多めに入金しておく必要があるのです。
為替取引で、利益が出ればそのまま口座に戻ってきますが、取引で損失が出れば、当然、証拠金(残高)から差し引かれます。
維持証拠金とは何か?
維持証拠金とは、現在の取引を維持するために必要な最低証拠金(保証金)額になります。
必要証拠金と維持証拠金は何が違うかというと、必要証拠金はトレード(エントリー)するのに最低必要な資金になります。
方や、維持証拠金は、現在のポジションを維持するために必要な最低限度額になるのです。
証拠金維持率とは?
証拠金維持率とは、必要証拠金に対する有効証拠金額の比率を表すものなのです。
証拠金維持率は下記の式で出すことができます。
証拠金維持率 = 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100%
証拠金維持率が一定の水準を下回ると、追証(マージンコール)が発生したり、強制ロスカットが執行されます。
そのため、この証拠金維持率を確認して、ある程度の維持率をキープすることがとても大切なのです。
証拠金維持率が100%を切ったらマージンコール、さらに50%を切ったら強制ロスカットなど、FX会社によって基準は様々です。
このようなシステムは、口座に入金した金額以上に損失を被らないための仕組みでもあるのです。
余剰証拠金とは?
余剰証拠金は、有効証拠金から必要証拠金を引いたものを言います。
余剰証拠金は、新しいポジションを取ったりするために、利用可能な金額になります。
まずはFX口座を開設しよう!
このように、FXでは様々な証拠金の呼び名があるので、注意すると良いでしょう。
また、有効証拠金は追証やロスカットを食らわないためにも、ある程度余裕をもたせた方がいいでしょう。
さて、それではいよいよFX口座を開設します。
FX口座を開設するのは無料です。
また取引にも手数料はかかりませんので、心配いりません。
ただ、FX会社によってスプレッドに開きがあります。
スプレッドは、売値と買値の差です。
これがFX会社への手数料代わりになるものです。
スプレッドは狭いほど、投資コストが安くなります。
なので、スプレッドが狭いFX会社を選ぶのも、お得に投資するための一つの方法でしょう。
FX口座の申し込みはネットから簡単にできます。
また、FX口座を開設するだけで、ボーナスがもらえるFX会社もあります。
お得にFX口座を開設したいのであれば、ぜひ下記のページをチェックしてみると良いでしょう。
FX会社の約定力も重要
また、FX会社選びでは約定力も重要です。約定力は成立力のことをいい、その価格で取引したくても、注文を入れた価格よりもずれて注文が成立してしまうことがあります(スリッページという)。
このように価格がずれてしまうと、その分不利になってしまうので、注文した価格通り取引できる、約定力あるFX会社が重要なのです。
簡単クイック入金
FXを行うには、FX口座に資金を入金する必要があります。
ネットバンキングを利用しているのであれば、クイック入金を行うことができます。
クイック入金ならば、年中無休で24時間いつでも入金が可能なのです。
また、振込には手数料がかからず、無料で振り込むことができます。
FX会社によっては、多くの金融機関に対応していて、すぐに入金できシステムに反映されるので、オススメなのです。
FXを始める人は、ぜひネットバンキングを利用してクイック入金で迅速な取引をするといいでしょう。
FXの基本的な注文方法
また、FXには様々な注文方法があるので、詳しく見ていきたいと思います。
成行注文
成行注文とは、取引数量と売買のみを指定して注文する方法です。
成行注文は取引価格を指定することができないので、市場が大きく動いている場合は、意図した約定価格と乖離して約定される場合があるので、リスクはあります。
ただ、必ず取引したい場合などは、指値だと注文が入りづらいですが、成行だと注文が成立する可能性が高いのです。
ストリーミング注文
ストリーミング注文も基本的には成行注文なのですが、必ず約定する成行注文とは異なり、市場の大きな変動時などで、取引を実行した価格と配信されたレートが違う場合は約定されません。
ストリーミング注文ならば、意図しない価格での約定はないため、より安全に新規取引が行えるのです。
指値注文
指値注文は、買うまたは売る価格を指定して注文する方法です。
必ず指定した価格で成立しますが、相場のトレンドに逆らった注文になるため、指値注文は注文が成立しないことも少なくありません。
またトレンドの激しい動きに飲み込まれて、大きく損をする可能性もあります。
逆指値注文
逆指値注文は、指値注文の逆を行く注文方法です。
指値注文の場合は、「為替レートが今より安くなったら買い」「為替レートが今より高くなったら売り」という注文をするのですが、逆指値注文では、「為替レートが今より安くなったら売り」「為替レートが今より高くなったら買い」という注文をします。
このような注文を取ることで、トレンドに乗りやすいのです。
その反面リスクもありますが、逆指値注文は不利な条件で注文するため、指値注文よりも注文が成立しやすいというメリットもあります。
IFD
IFD(イフダン)は「If done」の略になります。
つまり、「もし決済されたら」という意味で、IFD(イフダン)注文は、一度に二つの注文を出すことができ、最初の注文が約定したら、二つ目の注文が自動的に発動される注文方法になります。
たとえば、IFD(イフダン)注文では、1ドル100円でドルを買い、同時に1ドル105円になったらドルを売るという注文ができるのです。
これにより、IFD(イフダン)注文では自動的に自分が利益を確定したい価格で注文を入れることができるのです。
なお、二つ目の注文は、最初の注文が成約しない限り発動されることはありません。
また、IFD(イフダン)注文は、指値でも逆指値でも出すことができます。
思惑通りに相場が動けば、利益確定が自動的にでき、パソコンの前にいなくてもよく、IFD(イフダン)注文は、相場の急激な動きがあっても、大きな損失を被らないための損きりとして有効活用することもできます。
ただ、IFD(イフダン)注文の注意すべき点が、二つ目の注文が発動されないケースです。
相場は思い通りに動くわけではなく、反対に相場が動くことも普通にあります。
そのような場合は、ストップ決算は手動となるため、自分で判断して損きりしていかないといけません。
なので、IFD(イフダン)注文は、初めてする場合は、損きりを抑えるためのIFD(イフダン)注文から始めて、利益確定を手動で行う方がリスクを最小限に抑えることができるでしょう。
OCO
OCO(オーシーオー)は「One Cancel Other」の略になります。
つまり、「ひとつが約定したら片方がキャンセル」という意味です。
OCO(オーシーオー)注文は、一度に二つの注文を出すことができ、どちらかの注文が約定したら、もう片方の注文が取り消しになる注文方法です。OCO(オーシーオー)注文ならば、「為替ルートが今より高くなったら利益確定のため売る」「為替ルートが今より安くなったら損きりのために売る」など両方のケースを見越して注文ができるのです。
また、OCO(オーシーオー)注文も指値でも逆指値でも注文が出せ、新規の注文でもすでに注文済みのものでも対応可能です。
OCO(オーシーオー)注文では、利益確定を想定した注文や、損きりを想定した注文を出すことができるのです。
IF-OCO
IF-OCO注文は、IFD(イフダン)注文とOCO(オーシーオー)注文を組み合わせた注文方法になります。
例えば、現在のレートが1ドル100円で、1ドル90円になったらドルを買うという、IFD(イフダン)注文を出し、1ドル100円になったら、利益確定のためにドルを売り、1ドル80円になったら、損きりのためにドルを売る、という両方の注文(OCO注文)ができるのです。
この時、どちらかの注文が決定すれば、片方の注文はキャンセルされます。
IF-OCO注文は、このようにIFD(イフダン)注文とOCO(オーシーオー)注文を、一度に両方行うことができるのです。
テクニカル指標
このように、FXでは様々な注文方法があるので、ぜひ有効活用して、勝てるFX投資方法を確立していくと良いです。
また、FXでは投資する上で、テクニカル指標とファンダメンタル指標というものがあります。
テクニカル指標では、チャートを見ながら、相場を予想して取引を行っていくのです。
ファンダメンタル指標
ファンダメンタル指標は、経済指標や重要人物の発言などを参考に今後の相場の動きを予想するものです。
ファンダメンタルズは、経済成長率・雇用系指標・物価指数などの経済指標を参考にします。
このようなデータは、週や月ごとに発表されているので、FX投資家からの注目も高く、発表時は大きく相場が動くことが多いのです。
FX初心者は1000通貨で取引すると良い!
このように、FX投資をするときは、テクニカル指標やファンダメンタル指標といった予想の仕方があります。
また、FX初心者が取引を始める場合は、1万通貨ではなく、1000通貨から始めることをお勧めします。
枚数を多くしてしまうと、上記で説明した必要証拠金の割合が多くなってしまうため、余剰証拠金が少なくなり、新たにポジションを持ちにくいのです。
また、証拠金維持率も低くなり、強制ロスカットされる可能性も高くなります。
なので、FX初心者こそ、最初は1000通貨で取引を行うと良いでしょう。
1000通貨ならば、必要証拠金も数千円で済むので、少ない投資金額でも始めることができます。
FX投資資金は5万円以上あると良い
では、実際に初心者がFX投資を始めるには、投資金額がいくら必要かというと、もし1000通貨で始めるのであれば、5万円あれば取引ができるでしょう。
5万円あれば、ある程度の余剰証拠金を保ちつつ、FXをすることができます。
なので、初心者がFX投資を始める場合は、5万円以上あるといいでしょう。
多ければ多いほど、損失分を取引証拠金からカバーできるので、リスクも少なくすみます。
FX初心者の人は、最初は大きく儲けようとは思わずに、まずは少額から始めることをおすすめします。
実は資金ゼロ円でも始められる?!
実は、海外のFX会社を利用すれば、資金ゼロ円で、FXを始めることも可能です。
なぜかというと、海外のFX会社は、新規口座開設するだけで、ボーナスがもらえることがあります。
これを利用すれば、自己資金を使わずとも、トレードを始めることができるのです。
また、海外のFX会社ならば、入金額の2倍の金額で、トレードを始めることも可能です。
なるべく自己資金少なく、トレードを開始したい方は、海外のFX会社にも注目してみると良いでしょう。
“FXは資金いくら必要?実はゼロ円からでも始められる?!” への1件のフィードバック