スイスフラン高騰
スイス国立銀行(中央銀行)は2015年1月15日、自国通貨スイスフランの上昇を抑えるために対ユーロで設けていた1ユーロ=1.20スイスフランの上限を撤廃すると発表しました。これによりスイスフランが歴史的な高騰となりました。これまでスイスフランは1.20を上限とし安定した相場を保っていましたが、ここに来てその制限を撤廃したため、非常に大きな強力な変動を見せております。わずか1時間で5,000pips動きました。もし1万フラン持っていたら50万円、100万フラン持っていたら5,000万円の損益が発生したでしょう。それくらい大きな変動でしたので、トレーダーも多大な影響を受けました。
数千万円の損害を被ったトレーダー
これほどの大変動が起きたので、影響を受けたトレーダーも少なくありません。わずか数時間のうちに何十万、何百万、なかには何千万も失った人たちが続出しております。それまでは、数千万円の利益を得ていたのにも関わらずスイスフラン円のショートにより多大なる損害を被り利益もろとも吹っ飛び一気に借金を抱えることになります。なかには父親の退職金を全額溶かす人や9,000万円の借金を背負った人もいます。このように為替の急激な変動は多くの損失を生む可能生があります。
1日にして億越えの人が続出
しかし、その反面利益を出している人も続出しています。わずか数時間のうちに何百万もの大金を手にしています。たまたまスイスフラン円をロングで持っていた人は大きな得をしているのでしょう。なかには1日にして3億円もの大金を手にしている人もいます。まさに為替の急上昇は地獄にも天国にもなると言えます。うまく相場が動けばまさに笑いが止まらないほどの涙が出るほどのこれ以上にない大金を手にするでしょう。しかし、もし逆に動けば大きな損失を被ることになり、給与では一生返すことのできない借金を抱えて、離婚して家族を失い、生きる気力すら出てこないことでしょう。最悪の場合は自殺する人も出てきます。まさに人生を変えてしまう相場変動と言えるでしょう。
相場は安定しないことを常に肝に銘じる
このように相場は日々変動しています。そしてとんでもない動きを時たまするのも相場です。したがって、相場は安定しないことを常に肝に銘じるべきでしょう。たとえ稼げたとしても、このような利益が一瞬に飛ぶ大変動がありますので、先は全くわかりません。自分に過信することなく注意しながら相場を見つめることが必要です。
また、変動に耐えきれないほどの枚数を持つことも注意した方がいいでしょう。ストップを入れていたとしても追証を食らうこともあります。なので相場に参加するのならば常に注意が必要です。また仮りに、投資の失敗で巨額の損失や借金を背負ったとしても人生を諦めてはいけません。どんなにどん底でも命だけは大切にするべきです。相場から退場して命を絶ったトレーダーもいますが、それでは悲しすぎる結末です。もし多額の負債を抱えたとしても一度冷静になって見つめ直すべきです。落ち着いて考えたらきっと道は開けるはずです。
また、そのようにならないためにもFXの勉強をしなければいけません。安易に入り込むと必ずや失敗を起こしてしまいます。まずは関連本や教材を見ながら、FXの勉強をしましょう。その上で慎重に為替を行うのがよいでしょう。