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マジでふざけるなブリティッシュ!
マジでふざけるな!イギリス!!そう思った個人投資家、機関投資家は少なくないだろう。2016年6月24日(金)にとんでもないことが起こった。イギリスが国民投票の結果、EU離脱を決定した。それにより、FXも株式市場もマジで大混乱した。
見てくれよ、この綺麗な直線をよ!(怒)いっとき、ポンドUSドルが1.50000超えてたのが1.32000だぜ!?18,000pips以上もポンドが下がった!こんなことあっていいのか?!いいわけがない。ユーロ対USドルも1.14000を超えていたのに、1.09000まで来て、5000pips以上も下がった!こんなことがあっていいのかよ。
1日で6000万円以上をFXで失う
このようにとんでもない下落が発生したので、個人投資家も1日で6,000万円以上を失う人が出ています。とんでもない金額をたった数十分で吹っ飛ばしてしまうのもFXの怖さです。
キャメロン元首相のあまりにも楽観的過ぎた公約
そもそも、今回の国民投票はキャメロン元首相の安易すぎる公約から始まりました。保守党統一の代わりに、EU残留離脱の是非ととう国民投票を2017年までに行うと公約し、今回の国民投票が行われた。キャメロン元首相はじめ、多くの人が残留を支持しており、当初は残留派が色濃く多くの人が残留で当然決着がつくだろうと思われた。しかし、現実は違い、徐々に離脱派の勢いが増すことになる。そして、ついに悪夢のような国民投票の結果が告げられました。当然、残留すると思っていたキャメロン元首相は責任から国民投票結果後にすぐ辞職。世界経済は大混乱に陥りました。
国民投票日の朝まで残留派が多数だった
国民投票日の朝までは、前日の世論調査で残留派が勝つと報道されていました。多くの調査会社(ブックメーカーなど)が残留派が優位と報道されていたので、なんだかんが言っても残留するだろうとタカをくくっていました。しかし、現実は僅差の勝負で、日本時間午後の国民投票の結果を見てみると、51.7%という僅差で離脱派が勝利することになりました。当日の朝まで残留派が優位とされていたので、かなりの衝撃が世界を走りました。
午前中はかなりの接戦状態
世論調査では残留派優位だったのが、投票を開けてみると、様々な地区で離脱派が勝利していることがわかりました。ロンドンなど都市部は残留派が多かったのですが、田舎の方では離脱派が優位に立つ結果となりました。
2016年6月24日の日本時間13時半過ぎに国民投票によりEU離脱派の勝利が決定
そして、先ほどにも紹介した通り、日本時間13時半過ぎには国民投票の結果によりEU離脱派が勝利したことを決定されます。
これまでにないほどのポンドの下落がありました。世界経済はこの日、大きく混乱しました。
貧民層のEU離脱へ向けた底力
なぜ、EU離脱派が勝利を収めたのか。それは、貧困層のEUへの懸念が勝ったことにあります。EU加盟により、英国への移民が増えました。
それにより、移民の労働者も英国内に増え、英国人の労働機会が減らされていると離脱派の英国人は感じたのです。また、難民問題に揺れるEUから逃れる狙いもありました。
やはり、大昔から根付いている大英帝国精神も色濃く、EUに頼らずとも自分たちでやっていけると考えるイギリス人も多くいます。そのようなEUに対しての嫌悪感が今回の大きな転機となりました。
残留派の労働党のジョー・コックス下院議員の死亡
国民投票前には、残留派の労働党議員のジョー・コックスが離脱派の右翼男性に殺される事件がありました。そのような事件の影響から、残留派が優位に動くとの見方もありましたが、結局は離脱派が勝利を収めることになりました。ジョー・コックス議員の遺族はどのような思いを感じているでしょう。きっとつらい思いをしているに違いありません。
大英帝国はEUを嫌っていた
やはり、現在のイギリスにはまだまだ階級制度が根付いており、富裕層と労働者層で二分化されています。
今回は、貧困層の大英帝国精神が強烈に力強く動いたと言えるでしょう。
世界経済・日本経済の大打撃
しかし、今回の結果は世界経済・日本経済を大きく混乱させることになりました。日本経済は円が99円まで高くなりました。
また、ポンドやユーロも急落しました。イギリス人たちが選んだ選択が、イギリスの銀行や株式市場を苦しめることになりました。
メディアは全く信用できない
今回の結果を踏まえて言えることは、メディアのことは全く信用できないということです。
あれだけ、残留派が優位と報道しておきながら、結果を見れば離脱派が勝利しています。メディアのことは話半分に聞いておき、マクロ経済を勉強して、自分なりに考えポジションを保つことが必要でしょう。
世界はこれからも想像を超えた動きをする
世界経済はこれからも予想外の動きをします。これからさらなる変動が起こることでしょう。大切なのは、その時その時にどのように行動していくかです。誰かの虚言を信用してはいけません。