「デザインセンスや才能がないと、Webデザイナーになれない」と思うひともいるかもしれません。
しかし、実際はセンスや才能がなくても、Webデザイナーになることはできます。
目次
Webデザイナーはアーティストなわけではない
Webデザイナーとして働いた経験がないひとほど、「Webデザイナーはセンスや才能が必須」と思いがちです。
確かに、センスや才能があれば、Webデザイナーの仕事に役立つことがあるかもしれません。
しかし、Webデザイナーの仕事は、センスや才能がなければ、仕事ができないわけではありません。
そもそも、Webデザイナーの仕事は、アーティストとは違います。
もちろん、アーティストとして活動しているWebデザイナーもいるかもしれませんが、ほとんどは、アーティスト活動ではないところで、ひとつの仕事として請け負っているひとが大半でしょう。
そもそも、アーティストとして活躍しているひととは、土俵が違います。
アーティスト思考は行き詰まりやすい
また、Webデザイナーがアーティスト思考に陥ると、行き詰まりやすいのです。
なぜならば、デザインには正解はないわけで、本人の主観でデザインしたところで、それがいいとは限らないわけです。
クライアントによっては、必ずしもあなたが考えたデザインがいいとは言いません。
それにも関わらず、自分のデザインセンスだけでごり押ししようとしても、なかなか仕事がもらえるわけではないのです。
価値観はひとそれぞれ
ひとの価値観は、ひとそれぞれであり、何を持ってセンスや才能があるかを決めることは、なかなかできないでしょう。
なので、曖昧な言葉ばかり頼りにしてしまうと、そういう言葉ばかりに振り回されてしまい、都合悪いときの逃げ道にしてしまいがちです。
センスや才能よりも、早くクライアントの要望に応えること
Webデザイナーにとっては、自分のセンスだけで作るのではなく、いかにクライアントの要望に合うデザインができるかが大切なのです。
自分のセンスや感性だけを頼りにしてデザインをしようとしても、それがクライアントに受けるとは限りません。
むしろ、自分のセンスや感性で考えるのではなく、クライアントがいいと思うようなデザインに専念することが、Webデザイナーとして稼ぐためにも必要なことなのです。
そして、たいていの仕事には納期があるので、クライアントが納得するデザインを、正確に早く制作することが大切なのです。
こういうときに、「仕事として割り切る」というと、ネガティブに思われるかもしれませんが、仕事をして対価をもらう以上は、クライアントの立場で考え、制作するのが重要なのです。
もし、自分のセンスや才能を追求したいならば、仕事以外で制作活動を行えばいいでしょう。
厳しい言い方をすると、自分のセンスや才能だけで食べていけないからこそ、会社に属してWebデザイナーの仕事を請け負ったりするのだと思います。
そうであるならば、やはり仕事をもらえるためにも、クライアントの立場で考えて制作していくのが、当然のことでしょう。
引き出しは多く持つと、役に立つ
また、クライアントによって、また業界によっても、求めるものは違ってきます。
ですから、デザインの幅やテクニックなど、引き出しは多く持っておくと、仕事でも使えることがあるでしょう。
センスを追求するくらいならば、引き出しを多く持っておく方が、仕事で使えると思います。
仕事を経験していくことで、スキルは身についていく
また、Webデザイナーのスキル的な部分は、仕事を経験していくことで、ある程度身につくものです。
なので、まずは目の前の仕事を、着実にこなしていくことでしょう。
変なプライドがあると、仕事の邪魔になったりするので、クライアントが何を求めているかを考えながら、仕事をしていくことです。
Webデザイナーは常に勉強が必要
デザインには流行り廃りがあり、終わりはありません。
Webデザイナーも、現状に甘んじることなく、常に勉強する必要があります。
やはり、変化に対応し向上心あるWebデザイナーが、成長しやすい傾向にあります。
これからのWebデザイナーは、付加価値がますます必要になる
あとは、これからWebデザイナーとして生き残っていくためには、ただデザインできるだけではなく、新たな付加価値も必要になるでしょう。
今は、Webデザイナーはたくさん世の中にいます。
その中でも差をつけるためには、たとえばマーケティングができるWebデザイナーなど、違う価値も備わっているWebデザイナーが、今後も仕事を得られやすくなるでしょう。
数多くいるWebデザイナーの中で、どういう違いや価値を提供できるのか、意識して動くことも大事です。
センスや才能だけに頼るのは危険
以上のように、お話してきましたが、Webデザイナーの仕事を「センスや才能だけで語る」のは危険です。
結局のところ、Webデザイナーの仕事も、クライアントが納得するデザインをしていくことなのです。
それができない限りは、いくらセンスや才能と言っても、単なる独りよがりとなってしまうでしょう。
逆に言えば、センスや才能がないと思うひとでも、クライアントの要望に沿うデザインを早く正確に制作できるようになれば、Webデザイナーになれる可能性は十分にあります。
ただ、これからはデザインできるだけでは、将来が不安かもしれないので、デザイン以外の付加価値を持てるWebデザイナーを目指すことです。