看護師72時間ルールとは

看護師72時間ルール

看護師72時間ルールをご存知でしょうか。72時間ルールとは、看護師の夜勤を上限72時間までとする決まりです。従来、看護師は変形労働時間制が採用されていますが、看護師の労働負担を減らすために、夜勤の上限を72時間としました。この72時間ルールにより、様々なメリットデメリットが出てきました。

看護師夜勤72時間もメリット

メリットとしては、看護師の労働負担が減ったことです。夜勤はかなりの身体的負担を伴うので、上限を72時間にすることで、過度な労働を減らすことができます。これにより、看護師の疲労回復効果もあり、医療ミスの防止にもつながる働きがあります。

看護師夜勤72時間のデメリット

看護師72時間ルールのデメリットとしては、看護師の人材不足の医療施設は、人事管理が大変なことです。ただでさえ人手が少ない地方の病院では、少ない看護師で夜勤を担当するのは、かなり難しい状況にあります。

また、看護師の給料はやはり夜勤の方が、最低25%程度はアップしますので、看護師としては、稼ぐチャンスが減ってしまうことです。家族のためにも稼ぎたいと思う、看護師にとっては、72時間ルールは負担に感じるかもしれません。

72時間ルールを守らないと診療報酬が下がる

また、72時間ルールを守らないと診療報酬が下がってしまうことがあります。ルールを破ると、ペナルティが課されるので、人員が少ない病院も強制的にルールに従わなくてはいけません。

2交代制か3交代制か

このように、看護師の72時間ルールは、すべての人にとってメリットとなるわけではないのです。夜勤は2交代制や3交代制が取り入れられていますが、このシステムも人によって捉え方が違います。やはり、2交代制の方が、長く勤務できるので、稼げますし、休みも連休が取りやすくなります。ただ、その分、ハードワークであると言えるでしょう。

3交代制の場合は、労働時間が少ない分、体の負担を抑えることができますが、その分、収入が2交代制よりも落ちてしまう可能性もあります。また、休みもまとまって取りづらい傾向にあります。

看護師の労働時間に関わる7対1の計算方法とは?

看護師72時間の議論は今後も続く

看護師72時間ルールは、今後も議論が続いていくことが予想されます。大事なことは、看護師の労働負担を減らし、患者さんのためにも、環境改善していくことです。様々な考え方があると思いますが、今後も議論を重ねて労働環境を改善させる必要があるでしょう。