家族に介護人がいる人は、自分たちで在宅介護で面倒を見ようと思うかもしれませんが、在宅介護は予想以上の大変さ、辛さがあります。
介護人の世話は仕事をしながらだと不可能に近い
まず、介護人の世話は、仕事をしながらだと、かなり難しいものがあります。介護人は常に介護が必要なので、24時間目が離せないのです。放っておくと徘徊したり、火をつけっぱなしにしたりと、火事や事故の原因にもなるため、常に監視していないといけません。
また、重度の場合は、トイレも一緒に行ってあげなければいけないため、肉体的にも精神的にも相当な負担が伴うのです。
介護は労力をかなり使う
介護人をおぶるにも、相当な重さがあるので、肉体的にかなり疲れる作業になります。下の世話をしたり、お風呂にも入れないといけないため、相当体力を使うのです。唯一休まるのは、寝ているときだけという状態になってしまうでしょう。
このような状況では、疲れがたまってしまい、普通に仕事をするのも困難になると思います。ですから、介護をする人は、仕事を辞める人や仕事の時間を減らす人も多いのです。そうなると、介護人の生活状況も苦しくなるので、介護をすると予想以上の労力とお金がかかります。
介護は相談しにくい問題
また、介護は相談しにくい問題でもあります。友人に話しても、介護の大変さが理解できるかはわかりません。介護は経験したことがないと、その辛さがわからないため、なかなか苦労を分かち合い辛いのです。また、自分の家族の話題をするのも抵抗があり、なかなか思いを打ち明けられないということもあります。
したがって、介護で苦しむ人間は、自分の中で悩みを抱えてしまい、ふさぎこんでしまうこともあるのです。
要介護人を殺害してしまう事件
介護をしようとすると、精神的にもかなり追い詰められ、また、誰にも相談できず、最悪の場合は要介護人を殺害してしまう事件もあります。また、無理心中してしまう事件もあるのです。このように、介護の辛さから、悲しい事件が起きてしまうケースもあるのです。一人で介護に苦しんでいると、相当精神的に追い込まれるので、しかるべきところに相談しなくてはいけません。
また、介護人は痴呆も進み、同じようなことを何回も聞いてくることがあります。あまりにも、同じことを聞いたり、考え方が合わないため、介護する方の人間も精神的におかしくなり、共倒れしてしまうケースもあるのです。
倒れる前に専門家へ相談すること
介護は想像以上に大変です。大きな労力も生まれますし、精神的にもかなり追い込まれることもあるでしょう。ですから、まずは専門家に相談することが大切です。介護をして、自分が追い込まれないように、まずは詳しい人に介護について相談してみましょう。介護は一人では抱えきれない問題です。誰かのサポートがきっと必要になるでしょう。