看護師の退職金相場はいくらなの?いくら貰えるの?

看護師の平均退職金相場とはいくら?

看護師として病院で働いていた場合に気になるのが、病院を辞めたときの退職金がいくらなのかということではないでしょうか。大手企業の場合でも退職した場合に、退職金がもらえます。同じように看護師も長年勤続して病院を辞めた場合は、退職金を貰える可能性が高いです。では、どのくらい勤続すれば、いくら退職金が貰えるのか、見ていきましょう!

退職手当、退職慰労金、退職共済(中小企業退職共済)

退職金は、退職手当や退職慰労金として、看護師は支給されることがあります。また、小さな病院の場合は、退職共済(中小企業退職共済)として、退職金が支払われることが多いです。それぞれ名前は異なりますが、退職金として同じ意味合いを持ちます。

看護師が退職金を貰える条件とは?

では、すべての看護師が退職金を貰えるのかというと、そうではありません。退職金を貰える看護師には、条件があるのです。どのような条件をクリアすれば、退職金が貰えるのか、見ていきましょう!

退職金制度がある病院であること

まず、退職金が貰えるために重要な条件は、退職金制度がある病院や医療施設で働いていることです。多くの病院が退職金制度を整えていると思いますが、地方の小さな病院だと、退職金制度がないところもあります。当然ですが、そのような病院では退職金をもらうことができません。

最低3年以上は同じ病院で働いていること

また、看護師が退職金をもらうためには、最低限の勤務年数が必要になります。一般的に、看護師が退職金をもらうためには、同じ病院や医療施設に最低3年以上勤務する必要があります。3年以上働かないと退職金がもらえないのです。若い看護師の場合は、3年以内に辞めてしまう人もいますが、それだと退職金をもらうことができないので、注意してください。

看護師の退職金計算方法

では、退職金のもらえる条件がわかったところで、実際に看護師の退職金は、どのように計算されて、退職金が支給されるのか、考えていきたいと思います。実は、看護師の退職金計算方法は、いくつかの方法があるのです。これらは、病院側によって違うのですが、具体的な退職金計算方法を見ていきましょう。

毎月の基本給×勤続年数

まず、オーソドックスな、看護師の退職金計算方法は、「毎月の基本給×勤続年数」です。たとえば、毎月の基本給が20万円で、勤続年数が10年だった場合は、退職金は200万円になります。ただ、これはあくまで簡単な計算方法になります。10年働いていると、基本給も上がっているかもしれません。そのような場合は、基本給アップ分も考慮して計算しましょう。

勤続年数×固定金

ほかの看護師の退職金計算方法は、「勤続年数×固定金」になります。こちらは、基本給ではなく、あらかじめ病院側で決められた固定金×勤続年数になります。なので、固定金が25万円で勤続年数が10年の場合は、250万円が退職金として支払われるのです。

毎月の基本給×勤続年数×貢献度&功績倍率

別の看護師退職金計算方法は、「毎月の基本給×勤続年数×貢献度&功績倍率」があります。先ほど、説明した「毎月の基本給×勤続年数」に貢献度や功績倍率がかけられる計算方法です。なので、「毎月の基本給×勤続年数」で200万円だとしても、病院への貢献や功績により、20%さらにアップ、つまり240万円支給されることもあるのです。このように、病院への貢献や功績で、さらに退職金をアップさせる病院もあります。

勤続年数により病院側で決められた固定金

他には、勤続年数により病院側で決められた固定金で支払われる退職金制度です。なので、10年勤続と20年勤続で固定金がかなり違う病院も少なくありません。これは、病院によって、金額がかなり開きもあるので、確かめる必要があるでしょう。

看護師の退職金平均相場

では、これまでは、看護師の退職金の計算方法をお伝えしてきましたが、大体、看護師の退職金相場は、いくらくらいなのか見ていきます。

  • 3年 :0~30万円
  • 4年 :30~50万円
  • 5年 :50~100万円
  • 10年 :200~400万円

上記は、おおよその退職金相場になります。たとえ3年働いても、退職金がもらえないこともあります。やはり、勤続年数が短いと、そんなに大きな金額はもらえません。ただ、転職活動するときの、ある程度の生活費として使えるでしょう。

  • 20年 :1,400万円
  • 30年 :2,700万円
  • 35年 :3,000万円

勤続年数が20年以上になると大きく退職金の金額も上がります。やはり、長く勤務するほど、退職金も高くなる傾向にあります。ただし、これはすべての病院が同じではありません。もっと少ない病院も当然あるでしょう。けれども、このくらいの退職金がもらえる病院もあります。いずれにしても、おおよその相場なので、ある程度の退職金をもらうためには、病院へ貢献して、そこそこの役職につく必要があるでしょう。管理職レベルになれば、退職金額も高くなります。

看護師8年目の退職金の相場平均

上記で、見ていくと、看護師8年目の退職金は、およそ100〜200万円の間だと思います。中小企業などの退職金制度がない会社に比べれば、だいぶ貰える方ではないでしょうか。ただ、あと2年働けば、さらに退職金が貰えることも考えられます。これは、本人の気持ち次第でしょうが、退職金をさらに増やしてもらうのか、考える余地がありそうです。

給料が高いから退職金も高いとは限らない

また、看護師の給料が高いからといって、退職金も高いとは限りません。病院によっては、給料は安いけど、退職金が高く設定されているところもあるのです。なので、その病院に長く勤務することができるのか、よく考える必要があるでしょう。特に最近は看護師の入れ替わりも激しいので、そのように転職を繰り返す看護師は、給料面で転職先を選ぶのも一つの方法です。

国立大学病院は退職金が高い傾向にある!

退職金が高い傾向にあるのが、国立大学病院です。国立の大きな病院は、福利厚生が整っていることが多く、退職金制度も充実しています。長年勤続すれば、退職金が3,000万円貰えることも不可能ではないでしょう。ただし、それだけ長く勤務する必要がありますし、それだけ、看護師の間でも人気な勤務先なので、競争が激しいです。

何気に老人ホームも狙い目!

今は、老人ホームがとても増えています。今後も高齢化が進みますし、需要が増えて行くでしょう。そうなると、医療施設も資金が潤い、それだけ、人件費に回すことができます。富裕層相手の老人ホームだと、退職金も高い傾向にあるのです。なので、高級老人ホームで長年働くのも良いでしょう。長年働けば、1,000万円以上の退職金が貰える可能性も高いです。

民間企業の病院ならば、都心の大きな病院が貰える傾向にある!

民間の病院でも、都心の大きな病院であれば、退職金は高い傾向にあります。やはり、地方の小さな病院よりも資金力があるので、それだけ、退職金に当てられる金額も大きいのです。なので、退職金の充実も狙うのであれば、都心の大きな病院が良いでしょう。

看護師の退職金相場 – まとめ

以上、看護師の退職金の相場についてお話ししてきました。まだ若い看護師の場合は、退職金なんてまだまだ先と思うかもしれません。ただ、今後も看護師として、長く働くのならば、退職金について考えるといいと思います。病院によって退職金制度はまちまちです。就職や転職前によく確認しておくことが必要でしょう。また、退職金だけではなく、やりがいを感じられるかも大切な要素です。安心して長く働けるように、病院選びはよく行いましょう!

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